ご挨拶

 日本発達障害支援システム学会第17回(2018年度)研究大会・研究セミナーを、2018年12月16日(日)に、目白大学新宿キャンパスを会場にお借りして開催する運びとなりました。

 東京都では2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、“ダイバーシティtokyo”を一つの柱に据えて、多様性社会を包括する街づくりと都民の意識変革を進めています。このことは、様々な障害のある人たちの自立と社会参加にとって格好の追い風です。障害者理解が大きく進もうとしている現代、今回の大会においても日頃の皆さまの成果を持ち寄り、その一翼を担えればと考えています。

 また、ご存じのとおり学習指導要領が改訂されました。新学習指導要領では“主体的で対話的で深い学び”つまりアクティブラーニングが強く打ち出されました。この背景には10年後の日本がどうなるのかについて考えられたということがあります。10年後の日本を見据えて、AIやICTの進化、ロボット工学の発展とともに、少子高齢化、外国人労働者の受け入れなど社会構造の変化に対応していくことが求められているからです。これは当然、特別支援教育や障害者支援に大きくかかわってくる課題です。

 これらを踏まえ、大会のメインテーマを「発達障害者のキャリア教育と生涯発達、ICD-11による診断を学ぶ」とさせていただきました。キャリア教育やICD-11など最新の情報について学ぶとともに、会員の皆さまより様々な研究や実践について報告いただき、ともに高めあう大会にしていきたいと思います。当日、皆様と会場でお会いできることを心待ちにしております。

 

 2018年9月

日本発達障害支援システム学会

第17回研究セミナー/研究大会準備委員会

実行委員長 諏訪 肇